お姫様と若頭様。【完】
暗闇の中で
きっといつか、
皆いなくなる。
そうわかっているのに、
人は何故人と関わるのだろう?
いつかは必ず来てしまう"別れ"
その苦しい時間を味わってでも、
何故一緒にいたいと思えるのだろう?
誰よりも別れの辛さは知ってて、
私は皆から離れようとした。
でも私は独りにさせてもらえなくて…。
『お願いだから、もう独りにして!!』
そう私が叫んだ時の皆の顔が
今でも忘れられないの。
ねぇ、皆?
本当は私のこと恨んでいるのでしょう?
裏切り者だって…
"人殺し"だって思っているのでしょう?