お姫様と若頭様。【完】
【聖side】
泪を庇って撃たれた舞闇さん。
あんなにも強くて凄い方が
私や泪、皆を2度も助けてくれた。
…自分はあんなにも大きな傷を負って。
泪は総長としても若頭としても
皆に必要とされてた。
そんな皆にとって大切な彼を守って、
自分を犠牲にしてくれた舞闇さん。
なんとお礼を言ったら良いのか…。
お父さんやお母さんの言いつけを破って
族である泪たちと関わったこと。
敵に襲われたのだって自業自得なんだ。
後に聞いた話だと
苗と渚は少しかすり傷はあったものの、
ほぼ無傷らしい。
…それでも女の子に手を上げるなんて、
本当信じらんない!黒炎て本当に嫌い!
ふたりは今度こそ負けないって
むしろ怒ってたらしいから、
元気そうで何より。
恐怖とかでいっぱいなよりは今度こそ、
って張り切る彼女たちの方が良い。
そんな強くて優しいふたりに、
私はいつも助けられてばかり。
本当に本当に、
ふたりには感謝してるよ。
あのふたりがいなかったら、
きっとこうして今も皆の側に
いられなかったと思うの。
本当に大好きだよ。