お姫様と若頭様。【完】
…ばれてた。
でもなぜ?
まだユズは眠ったままのはずなのに。
『おかしいと思った。
お前なに聞いても黙りだし、
ユズやソウは来ねぇし。
…あの彩狼の時以来だろ?』
「…あぁ。
……今からそっち向かう」
『まだユズには会ってない』
「…そうか」
なんか、功明落ち着いてんな。
正直、もっと暴れて、
怒鳴り散らすと思ってた。
「美紀も呼んどいてくれないか」
あいつも知る権利があるだろうし。
…なんか、
この先どうなってしまうのか不安だ。