お姫様と若頭様。【完】
ー次の日ー
彼とは連絡先を交換して、
今日はお礼として彼に、
ケーキをご馳走する約束をしていた。
そして放課後、彼は隣町から
バイクで迎えに来てくれた。
彼は隣町に住んでいるらしい。
バイクに乗っている姿も様になるなぁ
なんて、少し見惚れていた。
「楪ちゃん、お待たせ」
そう言ってヘルメットを渡してくれる
宵さん。
自己紹介をして、
お互い名前で呼び合った。
宵さんは素敵な人。
かっこ良くて、優しくて…。
学校の前に宵さんが現れると
女子達や男子までも騒がしくなった。
…宵さんってまさか…有名人?
「さぁ行こっか、楪ちゃん」
「はい」
脇にそっと手を入れて
バイクに乗せてくれる宵さん。
それだけで周りはきゃあきゃあと騒ぐ。
…宵さんかっこいいから有名なのかな?