お姫様と若頭様。【完】
「俺らに守れせて欲しい。
守る人がいるってだけで
俺らは強くなれる。
無理にとは言わねぇ。
…それに……」
「……それに?」
なんか急に緊張したように、
何かを考えあぐねている宵さん。
その頬はなんとなくだけど…赤い?
そして何かを決心したような、
強い瞳で私を見た。
「姫っていうのはな、
"総長の女"ってことなんだ」
「えっ、でも私、宵さんの彼女じゃ…」
「俺、楪ちゃんが好きだ」