お姫様と若頭様。【完】
"凄い女"
あの翠が興味を持つ女。
「纏ってる雰囲気が…違う……」
と瑞まで言う。
「へぇ、瑞まで…。
ってか翠、女に意識が行くなんて
その女どんだけ凄いんだよ!」
と羽が興奮したように言う。
「なんか…言葉にできない凄さだよ。
…雰囲気としては泪に近い…感じかな」
「へぇ」
…泪が喋った。
普段喋らないあいつが喋った。
…それはつまり興味がある、って証拠。
翠をここまで言わせる女…。
俺だって興味がないと言ったら
嘘になる。