お姫様と若頭様。【完】
「こうやって
ヨルと手を繋ぐの好きだったの。
ヨル体温高いから、
暖かくて気持ちいい。
手を繋いでゆっくり歩いて…。
少しでも話せる時間が欲しい。
そう思っちゃう私は我儘??
…ヨルのこと好きだから……
好きだからこそ、もっと一緒にいたい。
こんな風に人のこと思えるの初めて
だから…ヨルは私にとって"特別"だよ。
朝目が覚めてヨルの顔が浮かんで…
また会えた時は凄く嬉しくて…。
運命ってヨルは言ってくれたよね?
本当は私、ヨルにまた助けてもらった時
同じこと思ってた。
"運命"って素敵な言葉だね。
出会う前から私たちが繋がっていたって
ことなんだよ…?
凄く素敵。
私は運命の相手がヨルだったらいいって
本気で思ってる。
だからヨルがあの日助けてくれたこと。
私と出会ってくれたこと。
あの日が私にとっての、1番大切な日」
目を閉じて考えるのは
ヨルのことばかり。
本当に馬鹿なんじゃないかってほど
ヨルのことばかり考えてる。
今頃なにしてるかな?
今日は何を食べたかな?
何を聞いたかな?
…私のこと、
少しでも考えてくれてるかな?
こんなにも別れが惜しいなんて…。
いつか別れる日が来るのなら、
こんなに好きになるべきじゃなかった。
…でもヨルと時間を共にすると…
勝手にどんどん好きになっちゃうの。
皆といると…居心地が良くて、
もっと一緒にいたいって思っちゃうの。