お姫様と若頭様。【完】
皆が…来た……。
床にペタンと座り込んだ。
もうこれで安心…だよね?
ー数分後ー
「「「「しゃ〜!!!!」」」」
複数の大きな叫び声。
この声は皆の声。
勝った…勝ったんだね。
周りの皆で喜び合って、
近くでは今にも泣きそうな人もいた。
"紅蓮さんありがとうございます"って
凄く感謝してる人もいた。
やっぱり紅蓮は凄い。
離れて見てもっと実感した紅蓮の凄さ。
皆で喜んで皆の元へ行こうとした
その時だった。
神様はなぜ、
私に不幸ばかりを与えるのか。
時々来る幸せの後の絶望。
それはただの絶望以上に大きく強力だ。
私を闇で覆い尽くすほどの、
更にまた大きな闇。
私は神に見放されたのか、
それとも神が私を弄んでいるのか。
どちらにしろ、
私の運命は途轍もなく残酷だ。