お姫様と若頭様。【完】
聡さんは前に族に入ってて
凱瑠はその次の代だった。
二人とも総長で本当に強かったらしい。
…凱瑠からは想像つかないけど。
あ、でも聡さんも凄く優しいから
喧嘩している姿が想像つかない。
でも凱瑠の話によれば
当時最強と言われたらしい。
…聡さんは教えてくれないからなぁ。
そして凱瑠は聡さんに頭が上がらない。
まぁそれはいいとして…
「そんなこと話すために
呼んだわけじゃないでしょ」
「あ?一応確認だよ、確認。
お前放っておくと死ぬしな。
まぁ気を付けろよ。
…んで早速本題に入るんだが…
この間洸(ほのか)から連絡があってな。
…朱と周が同盟組んだらしい。
紅蓮に攻めてくる可能性がある。
紅蓮のお前なら
皆を守らなきゃならねぇ。
悪蛇のお前なら知ってただろ、今回の」
「…あぁ、気付いてた。
何と無く二つが
近づいてきてる気がしたから。
あいつらは共に彩狼の傘下だ。
…まぁなんせ彩狼に陣宮 泪がいるし。
あいつの側には№2の喜田 楓もいる。
分かってて泳がせてるんだろ。
俺らの出る幕な〜し、ってことだ」
そう言ってニヤッと笑った。
今回ここに転校してきた彼ら。
どんな風になるのか楽しみだ。