お姫様と若頭様。【完】








気のせい…かな?




ソウは心配性で、優しくて、
きっと今も、
私の心配をしてくれているの?



自分をいつも強く見せてるけど実は弱くて寂しがり屋で本当は涙脆いよね。


皆には頼られるけど自分は頼れない、
そんな悩みを抱えていたよね。


同い年でよく一緒にいて話したよね。


明るくて頼もしくて、誰より仲間思いで
誰より裏切られることに敏感で…。


怖がりなこと、本当は知ってたよ。




ソウが私を仲間と言ってくれるなら、
今頃ソウ、泣いてるのかな?


私本当にこんなんじゃまだまだだよね。





ソウや皆の気持ち、考えてなかった。



自分が楽になることしか、
考えてなかった。




皆のこと、たとえ恨まれていたとしても
やっぱり大好きだから。





だからもう、
皆のこと、置いて行けないなぁ…。






私が目覚まさなきゃ困る人、
何人いるんだろうね?

少なかったら悲しいけど。


でも悲しむ人が多いのも悪いしね。


























私は眠りに落ちてから初めて、
現実の世界へと…
光の差す闇へと手を伸ばした。










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