お姫様と若頭様。【完】
あんなにも強くて頼れる俺らの憧れの
あの人が傷ついた日。
そして、その光景を見て
自分を庇った所為だと思ったユズが
誰より深く深く傷ついた日。
あの人とユズはまるで一心同体で、
形は違えど傷つくタイミングは同じ。
そして俺ら紅蓮も全員、深く傷ついた。
あんなにも残酷な日を、
俺は…俺らは、
一生忘れることは出来ないだろう。
それは、俺ら紅蓮が負った"傷"であり、
"運命"なのだからーー。