お姫様と若頭様。【完】


「翠が心配してた。


お前のことなんか…
気に入ってるみたいだし。


多分皆、気にかけてたから」




そっか…彼女は皆に心配される
人望が厚くて良い人。


皆に心配されるほど彼女の存在は…
"大きい"





どうしてだか、
彼女を思うと胸が痛い。






きっと私、本物に嫉妬してるから。





私の場所、盗らないでって思っちゃう。


盗っているのは紛れもなく
私の方なのに…。




誰かに、愛して欲しいの……。



私の存在を、認めて欲しい。




そう思う私は、我儘ですか…?



< 280 / 371 >

この作品をシェア

pagetop