お姫様と若頭様。【完】
「翠が心配してた。
お前のことなんか…
気に入ってるみたいだし。
多分皆、気にかけてたから」
そっか…彼女は皆に心配される
人望が厚くて良い人。
皆に心配されるほど彼女の存在は…
"大きい"
どうしてだか、
彼女を思うと胸が痛い。
きっと私、本物に嫉妬してるから。
私の場所、盗らないでって思っちゃう。
盗っているのは紛れもなく
私の方なのに…。
誰かに、愛して欲しいの……。
私の存在を、認めて欲しい。
そう思う私は、我儘ですか…?