お姫様と若頭様。【完】
もう…わかんないよ。。。
本当はずっと見てたのかもしれない。
記憶なんて戻らなければいいと、
記憶のない私も記憶のある私も、
きっと何処かで思っていたはずだから。
この辛い日々から解放されたい、と…。
そんな弱くて愚かな私に、
きっと神様は何度だって私を突き放し
私をどん底へと落とすんだ…。
本当は知ってた。
このままじゃ良くないって。
…だってじゃあ、
私はどうすれば正解だったの?
目覚めなければよかった?
あの時死んでいればよかった?
…それとも、
ヨルじゃなくて私が死ねばよかった?
ううん、
それよりもっとずっと前…
私が生まれてこなければよかった?
…もう、本当にわけわかんない。
……私はどうして、
こうなってしまったの…?