お姫様と若頭様。【完】
【羽side】
「やっぱ予想通りだな」
俺の言葉に皆当たり前の様な顔をした。
こいつらは他の奴らとは次元が違う。
他のやつにできないことを
軽々とやってのける。
…特に、泪。
あいつはもう化け物のようだ。
あいつにできないことなんて
基本ない。
望みは自らの手で全て叶えて
皆を従わせてきた。
あいつの絶対的オーラは
誰だって身震いしてしまうようなもの。
俺だって初めて会った時、
正直鳥肌が立った。
…こいつには一生勝てないんだって
直感で分かった。