お姫様と若頭様。【完】


「あー…まぁ大丈夫だろ。


ってか生徒会ってどうすんだよ」

俺の言葉に皆なんも考えてなかったのか
誰も応える者はいない。


「会長さんに近づけたら
それでいいわけだし。

早くやって早く倉庫行こ〜よ〜」

と翠が駄々っ子のように言う。




「いや、俺今日行けねぇ」

とダルそうに言う泪。


「あぁ、また家か?

最近多くねぇ?」

俺の言葉に頷く皆。


「なんか他のとトラブったんだと」

そう言って面倒臭そうに頭を掻いた。


家に囚われんのも大変なんだなぁ。



前は俺はただ家が強くて有名でいいなぁ
ぐらいにしか思ってなかった。


でもここにいる俺たち全員、
家のことで随分自由がないと知ってる。


まぁそれを言っちゃ楓も同じか。


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