お姫様と若頭様。【完】
「おはようございます、楪様」
「おはよう、夕梛」
神原 夕梛(かんばら ゆうなぎ)
21歳で超爽やかイケメン
私の執事でとても優秀
頭脳明晰・運動神経抜群・容姿端麗
気配りがよくできて優しい
「今日も朝食はいいわ。
今日の予定は?」
「はい。
本日は栗相商事の栗相雅様と
会議がございます。
10時に栗相ホテルです」
何も見ずに淡々と答える彼。
「そう、ありがと。
着替えるから下がっていいわ」
「いいえお嬢様、私が」
「いいのよ、夕梛。
自分でできることはさせて」
人に頼ってばかりは嫌だ。
…と言いつつもいつも頼ってばかり
なのだけど。
夕梛は凄く過保護だ。
私のことをいつも心配している心配性。
まるでお母さんみたい。