お姫様と若頭様。【完】
「おいっ、舞闇!」
ソウはの声がこだまする。
「はぁ〜…。
……ソウ、煩い」
そう言って頭を軽く叩く。
「イデッ」
頭をさするソウ。
…そんなに強くやってないのに…。
「無茶すんなっつったろーが、
この馬鹿!!」
「…しょ、しょうがないじゃん!
体が勝手に動いたんだもん…!」
とコソコソとソウに言う。
さすがに声聞かれたらバレるかもだし。
「と、とにかくだな!
体が自然に動いたんだ!!
反射だよ、反射!!!」
と今度は声を低くして男口調で
大声で言う。
そんな私たちに固まる周りの人達。
…凄く視線を感じる。
「チッ、外したか」
と赤司の舌打ちが聞こえる。
「当たれば良かったよによぉ」
と楽しそうに言う赤司。
当たれば良かった…?
そんな物騒なものを平気で使って
その発言…?
「おいてめぇ…ふざけんじゃねぇぞ」
そう言ったのは彩狼総長。
かなり怒っているのが分かる。