お姫様と若頭様。【完】
俺はひとりでここまできた。
前組長のやり方に不満があったから、
たとえ実の親父だとしても倒した。
誰も俺のやり方に賛成しなくても、
俺はやりたいようにやった。
俺にはやりたいことがあったから。
"この地域の支配"
これが俺のやりたいこと。
前組長は基本目標が低く、
これ以上を望まなかった。
ここを支配してるのは"舞闇"と"彩狼"
あいつらの上を行くものは未だいない
あいつらの上に行くためにはまず、
前組長を倒し体制を崩すしかなかった
そして今、
俺の前に現れた"舞闇"
俺の弾が腕を掠ったにも関わらず、
それを庇わない戦い方で
敵に指一本も触れさせることなく倒す。
圧倒的な力の差を感じた。