プリンセスと5人のナイト!?



「うぅっ…。あんなに怒らなくてもいいじゃんかぁ…。うぅ。」


次の日。

朝起きてリビングに行ったら、昨日のゴツい2人組がソファにお座りになられていた。


おはようございまぁす…と朝の挨拶をきちんとした私。

自分偉いっ!と自分で自分の頭をヨシヨシしてあげいたらギロリと朝陽に睨まれた。


あぁ…。朝から朝日が眩しいぜ。青だけど。



「ぶふっ。青い朝日…朝陽だけに!ぶっふー。」



「………………なぁ、蒼空。」



「……なんだ、朝陽。」



「コイツ、一回殴っていいか?」



「あぁ…「ごめんなさい、朝陽様!」」



蒼空くんの許しがでる前に謝ってやった。


そしたら、朝陽はウンウンと頷いて調子に乗るものだから、小さく、本当にに小さい音で舌打ちをした。


朝陽の顔を見ると眉がピクピク痙攣してる。

…今の音聞こえたの!?どんだけ耳いいのよ!?

私が驚いて朝陽を見ていると大きいガタイに視界を阻まれた。

上を見上げたら…蒼空くんが。



「昨日、俺達の話を聞かなかった罰として…今日から1週間の当番は、」



ま さ か?



今度は朝陽が口を開く。



「オカメ。お前だ。」




「…やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



そして今にいたるのだ。



「んもー。しょうがないじゃないッスか。オカメさんが悪いんだから。」



「ううっ。玲央くん、そんな事言わないで手伝ってよっ。」



「俺今忙しいッス。」



「玲央くんの意地悪〜っ」



「あーはいはい。意地悪で結構ですよー。」



こんなやり取りをしている私だけど、頭にあるのはやっぱり蒼空くんの事。

昨日の朝陽や、朝、皆と喋っている蒼空くんを見ても、普通だった。

やっぱり壁なんて…私の思い過ごしなのかなぁ。


この時、私は思いもしなかった。


私と皆を一歩近づけるきっかけになるあの事件が起ころうとしていたなんて―。
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