プリンセスと5人のナイト!?
そんな事を考えながら、リビングに飲み物を取りに戻る。
すると、中にはまだ蒼空くんしかいなくて。
その蒼空くんもいつものソファに座って頭を抱えていた。
話しかけたいけど、やっぱり蒼空くんを見るとムカムカする。
早く飲み物だけ取って出て行こう。
「……おい。」
なるべくバレない様にと、そ~っと入ったつもりだったのに、10秒もしない内にバレた。
さっきから話しかけて来るし…あんまり無視するのも可哀想かな。
「なに?」
可愛くない返事。
でも、今の私にはこの返事が精一杯だった。
蒼空くんにも、玲央くんにも拒絶された私の目には涙が溜まってきていて…少しでも動いたら涙が溢れてしまいそうだ。
「…お前が何をしようと勝手だがな。
俺等の事に首突っ込むなや。」
「……やだ。」
「…前に言ったろ。干渉すんなって。」
「……………」
「俺等は俺等なりに信頼し合ってるし、俺は誰よりもアイツ等の事を分かってるつもりだ。」
「…… “つもり”でしょ?」
「あ゛?」
「…“分かってるつもり”でしょ?
でも、蒼空くんは何も分かってないっ!」
「……何言ってんだよ。」
「知ってる?玲央くんがきちんと笑えてないんだよ?顔真っ青にして、今にも死んじゃいそうだった。」
「……黙れ。」
「そう言う所、ちゃんと見てる?ちゃんと