プリンセスと5人のナイト!?
玲央が倒れた事でコイツと一度はぶつかったが、やはりコイツは全力だった。
そんなかんなに、俺達はこれからも振り回されていくと思う。
これからが本番だからな。
でも、今回の事で、かんなは他の奴とは違う。
コイツを大切にしたい。そう思った。
「この状況で寝てるなんて、俺信じられないんだけど…」
まだ何かブツブツ言ってる誠に、『俺が運ぶ。』と言って俺とかんなを離そうとしてる朝陽。
『俺、扉開けてきます!』と顔を赤くしながら出て行く玲央。
猛は、落ち着きがなさそうにソワソワと歩き回っている。
かんなは他のヤツとは違うと気付いてきたのも、俺だけではないらしい。
俺以外にも、まだまだ沢山の秘密を持っている奴等。
それの秘密を奴等がかんなに言うのかは分からない。
でも、誰がどんな秘密を抱えていようと、かんなは全力で、一緒になって考えてくれるんだと思う。
きっと、今回の事は波乱の幕開けに過ぎない。
だが、かんなを此処へ連れて来てくれた真城に、俺は初めて感謝と言うものをしたのだった―。