叶わぬ恋。
「ねえねえ、ゆあ。席どこになった~?」
わたしの友達、あやが
すでにくじを引き終わったわたしの所に
駆け寄ってきた。
「うーんっとねえ、」
わたしは黒板に書かれた数字から
引いた紙に書かれた数字を探す。
「あ、窓側一番後ろ~」
「え!ずるいっ!」
おもいきりあやにドヤ顔をしたわたしは
席に戻り、机を移動する準備をする。
「ぎゃ~!わたし一番前~!?」
後からそんなあやの叫び声が聞こえた。