叶わぬ恋。




午前中の授業はあまり集中できないまま終わっていった。


かと言って別に眠いわけでもない。




・・・隣の鈴森くんは熟睡だったけど。




ただ、そんな鈴森くんをたまにチラッとみて
ただ心があったかくなっていただけ。




古典の時間、鈴森くんを起こして
隣同士で教科書を読むときなんて、なんだかすごく楽しかった。








そして、昼休み・・・。





「ねえ、あや!今日購買行きたいから付き合って~」


4時間目が終わり、あやの元へ駆け寄る。




「えっ、ゆあ、弁当忘れたの!?珍しい!」


「まっ、まあね!」



鈴森くんにあげたなんて言ったら・・・
またからかわれそうだから・・・

やめておこう。





   
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