叶わぬ恋。
「あはははっ」「でさー昨日のテレビの人超イケメンでさ~」
静かな教室に。
廊下を歩く、
他のクラスの女子たちの会話が耳に入ってくる。
「っていうかさ!この前ふと思ったんだけどサッカー部の鈴森くんってかっこよくない?」
「・・・。」
”鈴森”ばっちり耳に入った言葉。
そっとわたしはその女子たちの会話に耳を傾けた。
「え~!鈴森って鈴森颯斗?」
「そうそう!」
「わたしどっちかと言ったら優希くんの方が好きかな~」
「あ~!でもわたしは鈴森くん推し!」
「わたし去年鈴森くんと同じクラスだったけどあんま女子と喋らないよ」
「え~!あんま興味ないのかなー」
「っていうか彼女いるんじゃないの?」
「ええ~!だったらショック~!」
そのままその女子たちの声は遠くなっていった。
「・・・・・。」