叶わぬ恋。
「………」
「………」
みんなくじも引き終わり、それぞれの席につく。
前の席は、真面目そーな男子。
斜め前も同じく真面目そーな女子。
「よろしく。」
……ん??
隣の席から聞こえたハスキーボイス。
「よ、よろしく…!」
わたしも返事をしてやっと隣を向く。
窓側一番後ろのすござが
わたしの中で大きすぎて
隣の人のことなんて気にも留めてなかったけど…。
「夏目さん…だよね?」
「うん!そーだよ~」
「俺、鈴森颯斗(すずもり はやと)。」
「あはは、紹介しなくても二ヶ月たてばわかってるよ~」
「はははっ、ですよね~」