彼がグラドルを嫌う理由
撮るたびに段々と近づいてくるカメラと彼。
太ももに彼の手が触れる。
それでも、何気ない顔で私はカメラに笑顔を向けた。
そのうち肌を滑らせるように上昇してくる手。
その手はふくらみへと到達する。
敏感な部分に指が触れた。
「……やっ!……」
私はパシッとその手を払いのけた。
そのまま自分の体を覆う。
「見ないで……撮んないで……」
急に押し込めていた恥ずかしさがどっと湧き出た。
じわじわと目に涙を溜まる。
それでもシャッターは切られる。
私はその場に崩れ落ちてひたすら泣き叫んだ。