奏デルハ喰血ノ調ベ


あと3つ、あと3つで帰れる……
そう呟きながら歩いていた時。



突然岩の陰から現れた人影が
わたしの腕を掴み、
そのまま乱暴に押し倒した。

あっという間も無かった。
正に一瞬の出来事だった。



「きゃあっ!!」



あまりにも突然過ぎて
受け身をとれず、
背中を乾いた地面に
おもいっきり打ち付けてしまった。


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