奏デルハ喰血ノ調ベ
「モンスターは……人間になる事も出来る、の……?」
「強い意思があればな。
本当は全てのモンスターが出来る事なのだが……。
皆、その方法に気付いていない。
……まぁ、本能だけで生きている
奴が、理解出来る訳が無いか」
彼はさらりとそう言った。
言葉は流暢だし、会話も出来る。
特に目立った外見的特徴も無い。
普通に暮らしていれば、誰もその
正体がモンスターだなんて夢にも思わないだろう。
尤も、この威圧感を抜きにして、の話だが。