奏デルハ喰血ノ調ベ
始マル 悪夢ノ旋律
首筋に彼の息を感じる。
諦めたとはいえやっぱり怖いものは怖い。
血を喰らうって、
どうするんだろう……。
「…………ひうっ!?」
物思いに耽っていたその時、
首筋に生暖かい何かを感じた。
「うっ…………っ……あ……!?」
首筋をなぞる様に舐められ、
思わず高い声を出してしまった。
今まで経験した事の無い感触に、鼓動が激しくなる。