彼女を好きなワケ 【逢いたい~桜に還る想い~・番外編】
「失礼なー……山盛り一杯モリモリ食べてる訳じゃないでしょー」
上目遣いで軽く睨んでくるその表情に、
───ほんと、天然で無自覚って困る。
「あはは、冗談。ありがたくいただきます」
今は見下ろす高さになったトーコさんの頭を
昔彼女がしてくれたように、ポンポンっと撫でたら、
彼女 は「子供扱いしてるでしょー」と口を尖らせ、
「えいっ」と軽く体当たりしてきた。
だからさ……はぁ。
5歳年上なんだし、しかも『叔母さん』なんだからさ、
………そんな可愛い顔、しないでくれる?