彼女を好きなワケ 【逢いたい~桜に還る想い~・番外編】
あとがき
ご訪問ありがとうございます。chihiraです。
本編の進み具合に伴い、「桜の中で泣く君」の章を追加しました。
郁生の前世の記憶は、本編の早い時期に戻っていたんです。
柊子が夢を見始めた少し後──郁生の入学式よりも前には、もう覚醒してたんですから。
つまり、入学式の朝の“喰わず女房”や『入学祝くれないの?』のくだりも、
ナイトウォークの朝帰りの時も、
「“みお”」と寝言を聞かれてしまった時も、
一緒に海に行った時も……
前世の記憶を抱えつつ、トーコのことをずーっと好きだったんですね。
(……え? 分かってましたか……)
本編の『いちごみるく』か『繋がる心』の章へ、『郁生の初恋はトコちゃん』というエピソードと共に入れたかった内容だったのですが、流れの上で残念ながら上手く組み込めませんでした。
いつまでもキスしてるからだよ、……ったく(笑)
それに、やっぱり頑固クンなので、あっという間に、「離れよう」っていう話になっちまったので。
本編では、柊子の方が記憶が戻るのに時間がかかった理由のもう1つが、少しずつ出てきました。
……あ、1つ目は勿論『輪廻の罪と罰の連鎖を断ち切りたくて、真を裏切って1人で死なせてしまったこと』です。
本編はようやく中盤なので、ラストまで頑張ります!
2014/06/21 chihira