彼女を好きなワケ 【逢いたい~桜に還る想い~・番外編】
その後のふたり
※本編『誓い』の節、直後のことです。
音声のみ(笑)でお楽しみください。※
────────────────
★ ★
「そうだ。あたし、郁生くんに聞きたかったこと、ある」
「なに?」
「……郁生くんは、いつ思い出したの? 前の記憶」
「うーん……入学式よりは前…だったかな」
「───えっ!? そんなに前から??」
「うん」
「……じゃ…じゃあ、いつから……その……あたしのこと………」
「それは……教えない」
「えぇっ!? なんで?? ……じゃ、当てる。
海行った時は、そうだった…かな?」
「ぶぶー」
「えっ、違うの?」
「違うよ、もっと前」
「もっと前?? ……GW頃、サークルのナイトウォークで朝帰りした……あのへん?」
「はずれ。もっと前」
「えーっ、じゃあ前世思い出してすぐ??」
「違います」
「わかんない……降参!」