好き、だから抱きしめて
次の日の昼休み。みんなとランチをしていたら私のマンションにみんなが来たいと言い出した。
「や、それは…ちょっと」
「三塚。何かやましい事でもあるの?」
「ほら。姉の部屋だし…」
「いいじゃない。今日は週末だしそれに高級マンション見てみたいもん」
「でも…ちょっと」
結局、私の意見は聞き入れてもらえず皆で勝手に盛り上がってしまってる。
藤宮が帰って来たらどうしよう…。
連絡先なんて全く知らないから連絡の取りようがない。でもいつも帰りが遅いから大丈夫だろうか…。
頭の中が混乱している所にさらに驚く事を言われた。岡田くんも誘っておいたからねと。
岡田くんは私が密かに想いを寄せてる人。でも告白なんて出来るはずもなくずっと片想い。私は仕事もろくに手につかないまま定時になった。