好き、だから抱きしめて



ここにアイツが転がり込んだ理由は、女の部屋から追い出された藤宮を仕事の付き合いで顔を合わせる事が多かったお姉ちゃんは、次の部屋が見つかるまでの約束で空き室を貸したらしいけどいつの間にか居着いてしまったとの事。



でも一緒に住んでいて男女の関係は無かったのだろうか?



そして姉の言い分としては藤宮だけに住まわせると部屋がゴミ箱状態になるのでそれだけは避けたいらしい。



要するに私は見張り番ですか。



「ね?お願い」



「……」



「あんた男に慣れて無いんだから、丁度いい機会じゃない」



余計なお世話です。



「しばらく住んでみて、どうしても嫌だったらその時は諦めるから…」



「…分かったよ」



結局は姉の思うツボとなった。

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