好き、だから抱きしめて



部屋のベッドにドサッと体を投げ出し寝転ぶ。なんだか厄介な事に巻き込まれたような気がする。



明日から一体どうなるんだろ…。



ため息と同時にお腹がググーっと鳴った。そういえばバタバタしててご飯も食べて無かった。



コンビニにでも行こうと思い財布を持ち部屋を出ると冷蔵庫を覗いてる藤宮の姿。



それを横目に玄関を出ようとしたら、おい、と藤宮に呼び止められる。



「…なによ」



『飯買いに行くんだろ?俺のもよろしく』



そう言うと、私の手の中に強引に千円札をねじ込んだ。



な、なによ、なによ!!



俺の事は干渉するなと言っておきながら人の生活にはズカズカ侵入してくるわけ?信じられないヤツだ。
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