キミのイタズラに涙する。
そこにいたのは、背が高く
スラッとした足で立っている先輩だった。
「あ、あの……」
この人が本当に私に用事?
そうやって疑ってしまいそうなくらい顔が整っている。
「古田沙良ちゃん、話があるんだけど
ちょっといい?」
「はい」
言われる通り、先輩の後をついていく。
そしたら先輩は少し人通りの少ない場所に私を連れてって
「俺のこと、知ってるかな?」
そう聞いてきた。
「ご、ごめんなさい……」
すると、その人は少し眉を下げて言う。
「一応……中学一緒だったんどけど
分からないか」
「すいませんっ……」