キミのイタズラに涙する。
本当にちょっとだけど、
真正面で見たあの顔は忘れない。
まさか同じ学校で、同じクラスになるなんて思わなかったな。
「ふぅん、そうなんだ」
さっそく気になる人を見つけたんだと勘違いした
梓はつまんなそうに返事をした
そんな話をしていると、後ろから嫌な話声が聞こえてきた。
「田辺くん浮いてるね~」
「そりゃあそうでしょ、倒産ってぶっちゃけ関わりたくないし」
「確かにー親がそうなら子供もロクな人じゃないよね
友達にはなりたくないわ〜」
その言葉に私は眉をしかめる。