キミのイタズラに涙する。


だけど、隆平は耐えられなくなったのか


「お前があんな事言うから……」


と小さい声でつぶやいた。


「何、あんな事って?」


しらばっくれる私。


「ズリィぞ、バカ!」


だって恥ずかしい。

さっきのはサンタさんだったから言えたんだもん……。



「あんなん言われたら走ってくるしかねぇだろ」


ドキン、ドキン


彼が恥ずかしそうに言う言葉を聞いて、

さっきまで誤魔化していた気持ちがウソみたいに


無くなっていく。


彼が好き、感情が溢れてく。



「今日すごい……幸せを感じたの……」


心の中が温かくなって、

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