キミのイタズラに涙する。
「満!」
「満くん……聞いてたの!?」
知られているとはいえ、自分の口から隆平が好きだと言ったわけではないから
私は少し恥ずかしくなった。
「うん、本当は黙っとこうと思ったんだけど
沙良ちゃんが悩んでるみたいだったからさ」
隆平は近くにいないよね?
キョロキョロみるけれど、彼は教室にいなかった。
「俺はさ、沙良ちゃんが隆平に告白したって
この関係は崩れたりしないって思うよ
アイツもそういうヤツじゃないし、
初めは気まずいこともあるかもしんないけどさ
ここまで仲良くやってきた仲じゃん」