キミのイタズラに涙する。
キミと話す初めての会話
入学式から3日がたった。
授業は本格的に始まり、
まだクラスの子の名前と顔が一致しない中で
クラス一目立つ塚越くんは
相変わらず
「うっわ、辛っれぇ!水、水くれ
おい塚越なんだよこれ」
「引っかかったなー!!
これはからし入りシュークリームだバーカ」
色々な人にイタズラを仕掛けていた。
「楽しそうね、アイツ」
梓も横目で塚越くんを見ながら言う。
入学式の自己紹介でみんなから注目された塚越くんは
あっという間にクラスの人気者になった。
彼も、人付き合いが得意みたいで
すぐにいろいろな人にイタズラをしかけては笑っていた。