キミのイタズラに涙する。
「こっち」
私は自分から見て右側を指さした。
すると
「ぶっぶー外れ、罰ゲーーム!!」
開いて見せた手には何も入っていなかった。
「うー悔しい!罰ゲームって?変なこと言わないでよ?」
「言わねぇよ、簡単なことにしてやるから
目つぶって」
目……?
「何で?」
「いいから」
「う、うん……」
なんか緊張するなぁ。
私はドキドキしながら目をつぶった。
目の前は真っ暗になるけれど、気配で隆平が動いているのが分かる。
「いいって言うまで開けんなよ?」
「うん……」