キミのイタズラに涙する。


私は思いっきり立ち上がって隆平を追いかけた。


あーあーもう!

これじゃあまたいつものパターンだ。


2人でぜいぜい言いながら教室に戻って


「まーた、追いかけっこしてたの?

本当懲りないわね~」


梓に怒られて


「まぁ楽しそうだしいいんじゃない?」


満くんに笑われ


それで私たちは顔を見合わせて


「楽しいよねー」

って言う。


友達から抜け出したい。

でも今のままでいたい。


そんな気持ちがあるのも確か。


でもね……


彼に書かれた【バーカ】という文字にたくさん触れてしまうのは

< 171 / 349 >

この作品をシェア

pagetop