キミのイタズラに涙する。
梓は言った。
そうだといいんだけど……。
「沙良ちゃん、あんまり心配すんなよ
アイツはそんなやわじゃないし
メールしたらまたわりぃわりぃって言いながら学校に来るだろ」
「うん、そうだね」
満くんもそうやって言うから、私は頷いてメールを打つことにした。
【隆平大丈夫だった?】
「送信……っと、」
今日、聞けなかったけど仕方ないよね。
隆平からメールの返信が帰ってきたのは2日後のことだった。
卒業式の次の日は土曜日で2日間学校が休み。