キミのイタズラに涙する。

吐き出した日



次の日ー。


俺は検査を受けてから医者に呼び出され

抗がん剤の治療を始めることを伝えられた。


この薬には副作用と呼ばれるものがあるらしい。


飲むと主に吐き気や炎症、髪が抜けるとか

そういった事があり精神的にも辛い。

側にいてくれる人の存在が重要だと医者は言った。


側にいてくれる人……か。


俺は医者の言葉にうなずいてから

説明を受けたとおり飲み始めた。


すると、しばらくたって


ガラガラー


病室のドアが開いた。


「隆平!!」


「やっと会えた……」


「ここにいたのね」



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