キミのイタズラに涙する。


あくまでも普通に

今まで通りの俺でいれば、何もバレることはない。


「で、退院はいつだって?」

梓が俺に聞いてくる。


「それが分かんねぇんだよなぁ~

医者が教えてくんねぇの!

良くなってますねって言うばっかでよ」


何も面白くないのに、けらけら笑いながらそう言うと

3人はいつもの俺だと思ってほっとする。



「熱が引いたら退院ってわけじゃないんだね?

もう2週間もたつのに……ちょっと長くない?」


沙良の言葉に俺は怪しまれないように

うまくウソを言った。











< 203 / 349 >

この作品をシェア

pagetop