キミのイタズラに涙する。


それからしばらくみんなと話すと


「じゃああんまり長くいるのもあれだし帰ろうかな

一応隆平も病人だしね」


沙良はそう言って立ち上がった。


「一応ってなんだよ」


アイツらの顔をみて元気になった気がした。

満と梓は2週間ちょいぶりで……


たったそれだけじゃ何も変わらないのに

気持ちの変化が大きくあったからか

すごく懐かしく感じた。


「じゃあね、隆平またくるから」


「あんま来なくていいよ」


俺がそう言うと沙良は口を尖らせて帰って行く。


「…………。」

アイツらいなくなった病室は虚しいものだった。





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