キミのイタズラに涙する。


幸せが一瞬で消える


あの時の感情と少しだけ似ている。


ぼーっとドアを見つめていた時、


ガチャー


そのドアはまた開いた。


「満……?どうしたんだよ?」


そこに現れたのは満で、あいつは真剣な顔で俺を見ている。


「忘れもん?」


俺はベットの周りを探しながら言うと満は首をふった。


「そう言ってここに来たけど、忘れ物じゃない

沙良ちゃんと梓は先に帰ったよ」


じゃあなんでお前はここに戻って来たんだ?

そう思いながら


「もっと俺と話したくなったの?」


と茶化すと、満は俺をまっすぐに見て言った。


「本当はなんだよ?」


……は?









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