キミのイタズラに涙する。


「本当はなんで入院してんだよ」


「いや、だから熱で倒れてそっから……」


「今日のお前、おかしかったよ

超普通でいようとしてっけどやたら笑うし

テンション高けぇし

でも顔色、悪いし……たまにすっげぇ苦しそうな顔する」


言葉は出なかった。


「見てないと思ったか?

微妙な変化だったら分からないと思ったか?

んなわけねぇだろ。

苦しいつーの丸わかりだよ、

辛さが心に出てるよ


だってお前さ……今、昔の俺みたいな顔してる」


満に指摘された時、


熱く込み上げてくる感情が俺を支配した。


一人で我慢して張っていた糸がぷちんとキレる。


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