キミのイタズラに涙する。
「みつる、……」
仲間の言葉にその意思は崩壊する。
頼りたい
一人でいたくない。
死と向き合いながら生きていく不安を
誰かに取り除いてもらいたい。
気付けばこの苦しみから逃れようと
全てを吐き出している俺がいた。
「俺さ……っ、病気になっちまったみてぇなんだ
簡単には治せねぇ病気、この先、生きてられるかも分かんねぇんだ……」
こぶしを強く握ると、その上に俺の涙が落ちた。
「隆……平……」
満は小さい声で俺の名前を呼ぶ。
しかし、手は震えていた。