キミのイタズラに涙する。


「嫌になるよな……」


こうやって


かけたくない心配をかけてしまうのが嫌になる

これを言うことで悲しませてしまうのが嫌になる。


「隆平……俺、」


満は震える手をぐっと握り締め真剣な目で言った。



「ダチとして、何があっても絶対に支えてやる

お前が苦しい時も辛い時も

どんな時だって見離したりしない


今度は俺が……お前がしてくれた事を全力で返す番だ」


本当に、嫌になる。


人生はこんなにも残酷で、苦しいのに


こんなにも温かいから嫌になる。


嫌なことばかりじゃないこの世界

だからこそ、死ぬのが怖いって心が叫びだす。


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